結局は無いものねだり
欲しいものに優先順位をつけて考えていたら、ダントツ1位に人に認められたいという思いがある。
親が全否定してくれていたから、誰かに存在を認めて貰いたかった。
人と話すのが好きだと思っていたのは承認欲求からで、コミュニケーション能力を鍛えて、自ら人と関わるようにして、仕事も接客業やサービス業を選んでいたのも、誰かに存在を肯定されたかったから。
17歳ぐらいから、彼女を作ろうとして、
誘って口説くという回数を幾度となく繰り返して、
少しでも認められる可能性を高める為に、ファッションを意識して、話していて楽しいと思って貰おうと様々なジャンルの話題を勉強した。
本当に欲しいのは、
彼女では無く、話し相手でも無く、金でも仕事でも無く、
存在を肯定されて、
生きていても、ここにいても良いと思える理由だった。
その理由をずっと探し続けていて、とにかく苦しかった。
ずっと探し続けていて、見つからないから苛々して、怒り狂って、とにかく本来なら親が与えるものを
この社会で見つけだそうと探していた。
かつて探していたものは、結局見つからなかった。