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永遠に満たされない
人間の心というものが、そうなっている。
例えば物欲、
服が好きな人は季節ごとに服を買い、1年前のはデザインが古いとか言って去年のは着ずにまた購入する。私も以前は服が好きで、春服何着よう、夏服はどうしようと散々迷って買い物をしていた。
結局は、金が減るだけで満足感と言うのは服を買った一瞬だけで終わり、次の欲を追いかけていた。
満たされない虚しさ、苛立ち、不安と恐怖心でいっぱいだった。新しいお洒落な服を着ないと気がすまなくなっていた。
今は、UNIQLOやGUのセール時に少し買うだけで人に合わない時はジャージで良いと思っている。
物欲に限らず、食欲も性欲も承認欲求も同じで
常に追いかけるだけで、絶対に満たされないように出来ている。
欲しくなり、追いかけて、手に入らないと苦しくなる。
欲しくなり、追いかけて、手に入れる方法を模索して実行して苦しくなる。(例えば、買う金を作るために無理して働くとか借金するとか他に使う予定の金を回すとか)
欲しくなり、追いかけて、手に入ったところで嬉しく楽しいのは一瞬で、直ぐに別の違うものが欲しくなって、永遠に繰り返す。
人間の心がそうなっているのだ。
だから…、
心は求め続けるものだと理解し、求め続けるのだから、そういうものなのだから、特に何か反応する事なく観察し続けようと思った。
また何か求めている、また何か欲しがっている、
それだけで終わらす。
その求めている気持ちに乗っかって、次は何を追いかけようとか、どうやって手に入れようとか考えて実行しないように。
そうやって実行する度に、永遠に満たされない思いを続ける事になるだけだから。
繰り返し続ける事がわかっているのだから。
また何かを求めている、また何かを欲しがっている、ただそれだけ。