Aが叶うとBが叶わない

Bが叶うとCが叶わない、

Cが叶うとAが叶わない、

このように全てが叶い満たされるという事が無い。

例えば、

高度成長期になる前、庶民は食べ物に困っていた。

現在は加工食品で溢れているから飢えはしないけど、当時は無かった病気が氾濫している。

生活用品が溢れ、家電にも恵まれ、

人間関係が気薄で、孤独感や虚しさが大きくなっている。

食べ物があり、生活環境に困らなくなり、

独身者が増えて少子化となり、人間関係はどんどん気薄になり、コミュニケーションに飢えてコミュ力が弱くなっている。

ネットがあり、遠くの人と簡単に話せるようになり、

鬱や精神病が蔓延し薬漬けとなる人が増えて、彼らの一部は犯罪など他者を不快にさせる言動で迷惑をかけている。

このように、今も昔もずっと繰り返している。

今あるものはかつて手に入らなくて得たいものだった。

そして得た今、かつてあったものが無くなった。

そして、かつて無かった問題事が起きている。

だから単純に、今無いから得ようとしたところで、手に入った頃にはあったものを失って、新たな問題事が起きている。

こういう事をずっと繰り返し続けている。